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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第24章 時は止まらず動き出す




実『ははっ、カナエさんは可愛い人だなァ。』

「あれ?実弥もそう思うの?」


少しだけ離れて見ていたに
そっと近づいて笑い涙を拭きながら
実弥がそんな事を呟いた。


実『猫みてェだ。綺麗な人だしな。』

「…ふふっ。そうだね、確かに可愛い。」


そう素直に返答してから
は何事も無かったかのように
また楽しそうな一向に目を向けた。


実『(流石に嫉妬なんかしてくんねぇか。)』


どうやら自分に好意がある様子のに
少しばかりそんな期待して
あんな事を言ってみた実弥だったが、
生憎思った通りにはいかなかった様だ。

けれど、それもまたらしいか…。と
潔く諦めてその場に静かに座り込む。

そんな実弥を横目で見から
__ちょこん。と寄り添うように
は隣りに腰を下ろした。


実『何だァ?座ったら見えねぇだろォ。』

「何となく分かるから。コレでいいの。」

実『あそ。まあ、うるせェからなァ…。』

「うん、声だけでも何か楽しいんだ。」


そのまま何も言わずに2人でぼーっと
まだ続いている騒がしい姿を何となく見守る。


自分達は蚊帳の外。
沢山の声が響き渡るのに何故か2人の無言が
際立つ様に感じて、なんとも言えない心地だ。

不思議だが不快ではないそれに
しばらく黙っていたがが不意に
実弥の小指を__きゅ。と握った。

予想外の可愛らしい触れ合いに
また少し鼓動が早くなり
少しばかり浮かれた実弥は、何食わぬ顔で
願望まがいな問いかけをに投げ掛ける。


実『何だァ?……甘えてェのか?』

「…うん。」

実『…な、何だよそれ…どうしたんだァ?』

「ちょっとだけ甘えたいの。ごめん、嫌?」

実『…嫌なわけねェだろ。驚いただけだ。』


それに、ふーん。と呟いて
小指だけ握ったまままた前を向く。

願望まじりの 甘えたいのか?という問いに
素直に肯定されて、不安気に良いかなど聞かれ
__ツン。と興味無さげに前を向くが、頬は赤くて。

何ともソレが可愛すぎて、
たじろいだのが実弥の本音の部分だ。

その愛らしさに何も言えず黙って
1人鼓動を早くしていると、
先程よりも少しだけ強く小指が握られた。

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