第24章 時は止まらず動き出す

カ『い。いやっ！！まってっ！！』
義『い、痛てぇ！痛てぇから引っ掻くな！！』

カ『きゃぁぁあっ！！』
義『おい！！俺が変態みてぇだろうが！！』

カ『だっ、ダメっ！ダメなのっ！！！』
義『終わんねぇからっ！！なっ？痛てぇ！！』


仕方ながないのでほんの少し距離を取る義慈。
義慈は終わらせたくて何とか捕らえようと必死で
カナエは恥ずかしくてソレを阻止しようと必死だ。

その姿は何とも滑稽でまさに最高の落ち。
皆腹を抱えて笑っている。



柚『っ、ははっ、あんなに嫌がらなくてもっ。』

宇『よ、義慈さん派手に可哀想だっ。ははっ！！』
槇『これはっふっ、気の…毒だな…はははっ！！』

杏『カナエ殿は真っ赤だな！！
なぜあんなに抵抗するのだ！！』

実『照れ隠しだろ。恥ずかしいんだよ。』

し『姉さんっ…ふふっ、可愛い。』
「もう、ツン全開ね。ふふっ、あ、蹴った。」

宇『あれは派手にいてぇぞっ！！！』
杏『うむ、見事に脛だ！！痛いっ！！』

柚『ふ、ふふっ。よ、義慈頑張って下さいっ！！』
槇『はははっ！！これは愉快だなっ！！』

カ『こ、来ないでぇぇええっっ！！』
義『終わんねぇから大人しくしてく…痛ぇ！！』


『『『あははははっ！！！』』』



みんな揃ってわいやわいやと義慈を応援する。
本人達はさておき実に賑やかで楽しい夕食会だ。

ギャラリーの様に2人を取り囲む一行の
少し後ろでは嬉しそうにそれを見つめる。