第6章 異世界との同居物語【裏】
「行っちゃったけど、大丈夫かな?」
「君は優しいね。あいつなら
そのうち帰ってくるから心配しなくても大丈夫だよ。」
ピリリリリリーーー
「電話みたい。もしもし?色声?どこにいるの?うん。分かったーーーちょっと待ってて。すぐ行くから」
ぴっ
「なにかあったの?」
「方向音痴で迷子になっちゃったらしいよ?これから向かえにいくんだ。君も一緒にくる?」
「ううん。遠慮するね?」
「そう?じゃあ僕、行ってくるね。」
蕾くんは可愛くウィンクして微笑むと犬に変身し、走り出していく
今日は一体なんだったんだろう
もう疲れたから、家に戻ろうっと
「ただいまー。」
「遅いな。何時間待たせるつもりなんだ?お前、人間の癖にどういう神経してるんだ?」
「単刀直入に聞きますが
あなた、どちら様ですか?どうやって侵入したんですか?」
「そんなのどうでも良いだろ。俺は色声と蕾から
呼び出されて命令されて住所を調べてわざわざここまで来てやったんだ。詫びがあるだろ?」
「名前かを申し上げてください。」
「ん。俺は剣。属性は天使だーーー」
天使・・・そう見えないけど?
羽は隠してるんだよね?
男性なのに綺麗。
どこか優しそう・・・
「なに見てるんだ?」
「あなた、天使なのに凄く綺麗な顔をしている。凄く羨ましい・・・」