第5章 新たな道
「大変だと思うが抜けたければ抜ければいい。
今日は呼び出しなどないが、明日は朝から掃除がある。だから食堂に06:00に集合しろ。わかったな?」と言われた。
「「は!」」
エレンは目を輝かせていた。
私は全く乗る気ではない。早起きはにがてである。遅刻をしたことはないが。
(朝早くない?でも兵長の班は抜けられないよ…だってよく考えてみればめっちゃ人気あるもんね、兵長。
なんかお風呂に入る時、周りから「兵長と寝たいよねー」とか色んな声が聞こえてきたりするし…まぁ、慣れるまでの辛抱か。頑張るしかない!だって団長いってたよね、辛かったら私の元に来てもいいって!)
「じゃあ、今日はゆっくり休め。明日に備えて」
と、私たちに言い残して部屋を出ていった。
すると、エレンが興奮した感じで、
「なぁ、にょほん、俺らリヴァイ兵長の元で訓練できるんだよな!」
「…あぁ、そうだよ。」
「っしゃ!俺今日から体力つけるぞ!にょほんも頑張ろうな!」
とエレンが言って部屋を出ていった。
…
エレン凄いやる気あるじゃん…私も頑張ろう!そしたらまた団長褒めてくれるかな?喜んでくれるよね?楽しみ!
そう思って自室に帰った。
(エレンside)
まじか、リヴァイ兵長の元で訓練できるんだよな…すげぇ、俺の夢が叶った!!しかも、新兵は俺とにょほん…
にょほん!?
まじか…すげぇ緊張するな、俺あいつとまともに話したことないけど…かっこいいとこ見せるチャンスじゃねぇか!
俺はにょほんの事が昔から好きだった。だからこうして巡り会えたのもチャンスだと思う。これを機にちゃんと話をしよう。
あいつを誰にも渡さない…絶対に
と思いながらにょほんに、
「にょほん!頑張ろうな!」
とだけ言って帰った。