第15章 ●気づき●
あれからまた寝てしまったのか。
朝の4時半か。この季節は朝が白むのも早い。
ふと目を覚ますと隣に兵長の寝顔があった。
いつもの鋭い眼光からは想像できない、少年のような美しい寝顔だった。
思わず、サラサラの髪を梳き頰に手を当てる。
人類最強の兵士も寝てると子供みたい…
リヴァイ兵長は、その鋭い目つきや粗暴な言動から冷酷だとか近寄りがたいと恐れられていることが多いが、その実、仲間想いで優しく案外常識人だ。
兵長に近しい人たちは皆それをわかって兵長を尊敬し敬愛している。
不思議で…魅力的な人だ。
そうして兵長の寝顔に見惚れていると、
ガッ!!
兵長の頰に当てていた手を急に掴まれ、心臓が飛び出るかと思った。
「っ………!!!すみませんっ!!」
「寝込みを襲うとはいい度胸だな」
兵長が横になったまま私を見つめる。
「いえ、襲うだなんて…」
咄嗟に出たがそう言われても仕方ない。
兵長が起きたことでこの状況が急に現実だとわかり、急に恥ずかしくなり顔が赤らむのがわかった。
「お前…それは煽っているのか?」
「いえ、そんな…」
「まだ朝も早いからな、別に問題ない」
兵長はそう言うと私の胸に顔を埋めた。
「やっ、ちょっと…へいちょうっ待ってください」
「あ?お前から誘ってきたんだろうが」
「で、でもこんな朝から…。明るいですし」
「ごちゃごちゃうるせぇな。黙って抱かれてろ」
胸を優しく舐めて、胸の先端を舌で弾いたり転がしたりする。
「んっ…はぁっ……」
また卑猥な声が漏れてしまった。
兵長はそのまま身体を舐めながら顔を下に持っていき、陰部へと顔を向けた。
兵長が何をしようとしてるのか気づき焦る。
「へっ、へいちょう!ダメです、汚いですからっ」
「黙ってろ」