第14章 ●罰●
「兵長…すみません。何度も…こんな」
「構わん。それについては問題ないと言ったはずだ。
だが俺だけにしろ。自室を与えているのはその為だ」
「了解…しました」
クスリはどれくらいで抜けるのだろうか。
普通の生活にはいつ戻れるのだろう。
身体も鈍るし、これでは兵士の務めが果たせない。
気怠さと不安でもやもやとしていると、兵長がそっと抱きしめてくれた。
「おい、くだらねぇこと考えてるだろ。
今のでまたクスリも抜けたはずだ。完全に抜けるまで休め」
兵長はそう言って、子供をあやす様に頭を撫でてくれた。
また、眠気が襲ってくる。兵長の腕の中でそのまま眠りに落ちた。