第14章 ●罰●
リヴァイ兵長の部屋に着くなりベッドに放り投げられた。
慌てて身体を起こそうとするが兵長が馬乗りになり私の両手を押さえつけ私を見下ろす。
「…よう、どうやらてめぇは俺の言うことがとことん聞けねぇらしいなぁ」
サラリと私の方に向かって落ちる黒髪の奥に、怒りを含んだ三白眼がこちらをギロリと睨んでいる。
「申し訳ありませんっ!ですがエルヴィン団長でしたのでっ…」
「あ?俺は、『俺以外開けるな』っつっただろうが」
ハッ…そうだ。その通りだ。
返す言葉もない…
「何のために俺が自室を与えたと思ってるんだ。クスリはまだ抜けてねぇ。エルヴィンに何をされたか知らんがどうせまた疼いてるんだろうが」
お見通しだ。
服を着ているのももどかしい。
だが昨日とは違いまだノミほどの大きさだが自我が保っていられる。
「はい…ですが…また時間が経てば治ると思いますので…」
とは言ったものの
身体がプルプルと震え息が上がる。
欲情している自分自身をなんとか抑えつけようとしているからだ。