第13章 ●夜会の後●
ダメだ、この感じ。
昨日と一緒。
やっぱりまだクスリ抜けてないんだ…
嫌だ、抑えないと…
「リヴァイはどうだった?優しかったか?」
団長の低い声で耳元で囁かれ息が当たるたびにゾクゾクする。
リヴァイ兵長との情事を思い出し下半身が節操なく熱くなるのがわかった。
「んっ…エルヴィン団長…やめて…ください」
息が上がってきた。
エルヴィン団長の胸を押し必死に離れようとするが、身体に上手く力が入らない。
団長の手が脚をつうっとなぞり、ワンピースの裾をたくし上げながら上に上がってくる。
「あっ…やめっ……」
『ガンガンっ!!!』
「おい、エルヴィン、そこにエマがいるんだろ、開けろ!」
リヴァイ兵長の怒鳴り声が聞こえると、エルヴィン団長は私から身体を離していつものように優しく笑い扉を開けに行った。
「なんだ、リヴァイ。血相を変えて」
団長は笑顔で応対する。
対してリヴァイ兵長はものすごい勢いでエルヴィン団長を睨んだ。
「エルヴィン。コイツは俺の部屋に連れてく。
コイツに用があれば俺に言え。
コイツは俺が見ると話がついたはずだ」
そう言うと兵長は私の腕を引っ張り団長の部屋を後にした。
そのまま兵長に半ば引き摺られながら、兵長の自室まで戻ってきた。