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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第10章 夜会


あれから二週間が経ち、ようやく肋骨の痛みは無くなった。
脚の方の怪我が酷く、まだ松葉杖をつかないと歩けない。
だが兵団の医者先生曰く、普通の人の倍のスピードで治っている、と感心された。
あと二週間程で訓練も再開できそうだ。

「どうだ?良くなってきたか?」
「早く治せよ!」
「ちゃんと休まないとダメだぞ!」
「隠れてトレーニングとかしてないだろうな」
「なにか必要なものあったら言ってね、買ってきてあげるから」


松葉杖で歩いていると、兵団のみんながそれぞれ私に気遣いの言葉を掛けてくれる。
実はこれも生前レイドがみんなに働きかけてくれたものだったらしい。

ーーー「エマは無愛想に見えるんですが、人との付き合いを避けてるだけなんです。
本当はどこにでもいる普通の女の子なんで、どんどん話しかけてやってください」ーーー


レイド、ごめんね心配ばかりかけて。
大丈夫だよ、生きていくよ。
ありがとう。



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