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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第38章 ●戦いの後●




壁の中はヒストリアを女王にしたことで、統制が取れひと段落した。


戴冠式を終えたヒストリアは104期達の前で兵長に殴りかかった。
無理矢理女王に祭り上げられた仕返しだそうだ。
勿論軽く、だが。


その時のミカサのしてやったというような顔はなんとも言えなかった。
そして兵長も初めて笑顔を見せ皆に礼を言ったのだった。


声に出して笑う訳にはいかなかったが、久しぶりに腹の底から可笑しくなった。


街全体がお祝いムードになり、出店が出たりと明るく賑やかになった。
兵団の皆も、街に繰り出す者が殆どだった。


私は、そういうのがあまり得意では無いので、ハンジさんにも誘われたが遠慮して残っていた片付けを一人で黙々と作業していた。

まぁ、ハンジさんが私を誘いに来た時に、ハンジさんの後ろからモブリットさんが私に断るようにとジェスチャーしていたから、というのもあるが。

今頃二人で仲良く街に繰り出してるだろう。
モブリットさんの苦労もいい加減実ればいいなぁと、ニヤニヤしていたら、



「エマ、何をしているんだ」



久々に聞く、低く甘い声がした。


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