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白銀の女神[リヴァイ・エルヴィン]

第36章 クーデターと硬質化




私達はレイス家の礼拝堂へと向かった。
エルヴィン団長が短い間に調べ上げ、ハンジさんの推測も合わさり一番怪しいと踏んだのだった。



道中、兵長は皆にケニーの事を説明していた。
と言っても、都の切り裂きケニーと呼ばれ何百人と憲兵を殺したという事と、相手に俺がいると思え、という事だけだった。


私がケニーについて知っている事もおおかた兵長と変わらなかった。


そして、


「お前もアッカーマンだったな」


と、力の目覚めのことをミカサに話した。
兵長、ミカサ、ケニーには共通して力が目覚めた瞬間があった。


そして、その瞬間が私にもあった。

それはアッカーマンの血になにか秘密があるのだろう。




その後、予想通り礼拝堂の地下に空間があり、そこでまた戦闘を繰り広げた。
一時はロッドレイスが超大型よりも巨大な巨人になり、地下空間が崩れ落ちるという窮地を迎えたが、エレンがヨロイと書かれた瓶を飲み込み硬質化に成功した事で私達は助かった。
ハンジさんが戦闘中に負傷したが大事には至らなかった。


ロッドレイス巨人はオルブド区を目指し、そこで最後にはヒストリアが討ち取った。




こうして、仮初の王から真の王へと王冠が渡り、尚且つヒストリア自身がロッドレイス巨人を討ち取ったことで、これ以上無い求心力を得た。
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