第33章 衝動
エマの口に無理矢理自分のモノを突っ込み、自分の好きなように出し入れした。
エマは息が上手く出来ないようで、首を締め上げた時と同じように顔中からありとあらゆる水分を垂れ流していた。
強引に、とかいう生優しい行為では無かったと思う。
エマが受け止めているだけで、乱暴・陵辱という表現の方が余程相応しい行為の有様だった。
それでも、必死に俺に応えようとするエマにさらに情欲が湧いた。
ガッ…とエマの中に挿れ、そのままエマを気遣ってやることなくただただ自分の欲を最優先して突き上げた。
ーーエルヴィンにされてないことがあるだろ?ーーー
俺は本気で言った。
これだけエマを抱きつくしても足りない。
もっとこいつを独占しないと気が済まない。
だが、エマはそれすらも受け止めようとした。
そのエマの選択が辛うじて残っていた俺の理性に働き、外に吐き出すこととなった。
もしもあの時、エマが少しでも拒否しようとしたなら逆に俺はあのままエマの中で果てていただろう。
行為が終わった後、#NAMEのはそのまま気を失い、俺は一気に血の気が引いた。
この行為に一切正当性は無かった。
俺が自分の中で上手く処理できなかった色々な鬱憤をただただ受け止めようとするエマに発散しただけだった。
しかも、最後には無責任にも中に出そうとした。
クソっ…。
折角、エマがエルヴィンとケリをつけてきたと言っていたのに…。
俺自身がエマを傷つけてどうする…。
悶々としたまま俺は自分のベッドに戻り、とりあえず横になった。
中々眠れずにいたが、さすがに身体が怠くそのうちに目蓋が重くなっていった。