第30章 ●最後に●
「私にとって団長が大切な人であることは変わりません。私は残りの生涯をかけてあなたの右腕となります」
「エマ…、ありがとう」
団長は上半身を起こし、私にまたキスをしてきた。
優しくお互いを暖め合うようなキスだった。
団長の手が私のシャツの中に入り、腰をツゥっと指でなぞった。
「…あっ……」
「エマ…服を脱いでくれ…」
いつも脱がせてもらっていたが、目の前で自分が脱ぐのはなんとも恥ずかしかった。
「ケガも悪くないな。君のその姿もとても美しくて、堪らないな」
「…あの…、恥ずかしいです…」
見られていることもだが、敢えてこうして言葉にされると一層恥ずかしさが際立った。
「エマ…、俺の上に来て腰を上げて」
団長に言われるまま、団長の上に跨る。
髭を剃っていた時と同じように、中腰の姿勢で団長と向かい合った。
さっきと違うのは私が服も下着も何も身につけていないことだった。
「エマ、もう少し脚を広げて」
団長はそう言うと、左手で私の陰部を触ってきた。
「あっ…、」
「エマ…もうかなり濡れてるな…。
このままでも入りそうだが…」
団長はそのまま中指を、ちゅぷんっと私の中に入れてきた。
「ぁあっ…」
骨張ったごつい中指がゆっくり出し入れされるのを感じていると、そのまま親指で陰核を捏ねられた。
「やっ、それ、ダメっです…!」
「ダメじゃなくてイイの間違いだろう。君はこうされるのが好きなんだ」
「やぁっ…、やめてっ……」
私もあの死線の後でかなり気が立っていたようで、いつもよりも何倍もの快感が押し寄せてくる。
「やっ…、団長っ…、きちゃうっ…」