• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第16章 重なる想い




「え?…でも……」

「…俺には…必要ない。この乱世にいる限り、君がまた戦に巻き込まれることがあるかもしれない。
その時に…これで君を少しでも守ることができるなら、俺はこれを君に持っていてもらいたい。」

戸惑う私に少し言葉を選ぶように話す


「ーーーーー君には、生きていてほしいから」


笑ってるはずの信玄様が、なんだか儚げに見えて…


急に私は不安に襲われた


なんだか…信玄様が消えてしまいそうっ……


「そ、それじゃあ…し、信玄様はっ…?」

信玄様には、なぜこれがもう必要ないの?


これじゃあ…まるで……


「そんな顔するんじゃない。俺は強いから、験担ぎなんかしなくても戦で死にはしない。」

信玄様は、そう笑って再び私の頬に触れた


確かに…信玄様は強いけど…なんか…違和感…


信玄様が私の頬から手を降ろすと、静かに流れる水面を覗き込んだ


/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp