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淡雪ふわり【風強・ユキ】

第18章 白銀 ※ ―ユキside―



舞の唇が、躊躇うことなく先端を咥える。
細い指先でゆったりと陰茎をしごきながら、俺の頬に口付ける時みたいに啄んで、舌で往復させて…。

初めての時、舞はこういう経験には乏しいと言っていた。
確かにその言葉に納得できる程度には、動作はぎこちない。

「痛くない?」

「大丈夫…」

ただ、俺の反応を気にかけながら、大切なものに触れるようにそこを扱う。
舞の仕草が愛おしくて堪らない。

元カレにも、こんな風にしてたのかな…。

そんな嫉妬心が脳裏を過ぎれば、無茶はさせたくないと思う反面、激しく腰を振り口内を犯してみたいなんて悪魔のようなことを妄想する自分もいる。
これは、独占欲から抱く感情なのだろうか。

「先っぽ、滲んできてる…」

やめろ…言葉攻めのつもりか?
そんなエロい台詞、舞の口から舞の声で聞かされると……。

「いいんだよ、そういうこと言わなくて…」

「ユキくんだって私に言うクセに。でもね。私、エッチな言葉で攻められると、すごくいやらしい気分になるんだ。ユキくんは違う?」

俺の返事を聞く前に、パクリと奥まで含んでしまう。
先走りと舞の唾液とが絡まり、淫猥な音が響いてくる。

そうだ、同じだよ。
舞にそんなこと言われたら……というか、マジでヤバイ……。
拙いと思っていた舞の舌使いは、予想を超えて滑らかになってきている。
強く吸い付いて、絞り出そうとするみたいに……。

「はっ、くっ…、待っ、やベェ…」

「きもちい?」

「ああ、気持ちいいよ…、つか、舞っ、も、出る…から…」

「いいよ、らして?」

「だめだって…、離せ…!」

「や。ユキくんの全部、受け止めたいから」

はぁ!?勘弁してくれ!

とどめを刺された気分だ。
舞の言葉に甘えてしまえ、ともう一人の俺が囁いた…気がする。
頭のほんの端っこにでも、そんな思いが過ぎってしまったら最後。

「あ"ぁ…っ…」

脈打ちながら、溜まっていたものが吐き出されていく。
愛しい女の口の中へ。

全て放出し終えたところで我に返り、慌てて両手を舞の口元に差し出した。


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