刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第27章 反動
まだ熱は下がりきってはないけど、そこそこ元気だ。なのにこんなことまでさせてしまっている。
申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちとで、全て食べ終えた頃には、はあ~とため息をこぼしてしまっていた。
「ご馳走さまでした。大倶利伽羅さん、ありがとう」
「別に…」
せめてテーブルの上を片付けるのだけでも…と思い、立ち上がろうとしたら浴衣の裾を思い切り踏んで、豪快によろけてしまった。
「わっ…」
「おいっ、」
大倶利伽羅さんがすぐ支えてくれたので、そのまま座り込み転ばずにすんだ。
「すみません…」そう言いながら大倶利伽羅さんを見ると、何故か私の胸元を見て目を見開いて、みるみる内に顔を赤くし慌てて顔を背けている。
「…?」
恐る恐る胸元に目線を下げると、浴衣の裾を踏んだ事で襟元がずれて開いてしまい、ノーブラ状態のお胸がポロリしそうになっていた。
幸いギリギリのところで先端は見えてはいないものの、かなり破廉恥な光景になってしまっている。
う、うそでしょ…
「やっ!」
「ッ…」