• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第27章 反動


直そうと胸の襟元を抑えながら咄嗟に立ち上がったら、クラっと目眩がしてふらりとよろけてしまった。
それに気付いた大倶利伽羅さんが、慌てて抱き留めてくれて、思わず私も彼にしがみついた。

あ、危なかった…
凄い立ち眩みした…


「す、すみません」

「危ないだろ…」


というか、どうしよ、どうしよう!

浴衣がっ、慌てて動いた事でさっきよりも乱れてしまっている!それに今離れたらまたお胸を見せてしまう事になる。

パニクっていると、大倶利伽羅さんも気付いたのか慌てた様子…。


「お、おい…大丈夫か、早く直せ」

「ご、ごごごめんなさいっっ!こっち見ないでっ!!」

「目を瞑っているから安心しろっ」


大倶利伽羅さんは私を支えながらも見ないようにちゃんと目を瞑ってくれている。早く直さなきゃと思ったところで、なんと薬研くんの声が…


「おっと!朝からアツアツだな…参ったな、いけないものを見ちまったよーだぜ」

「…っ!ひぎゃあ!」

「…ぅくっ……っ」


思わず抱き締めている手に力が入ってしまった!苦しかったのか?大倶利伽羅さんが呻き声をあげている。
最悪だ!まだ直せてないのに!


「や、薬研くんっ、ちょっと執務室で待っててっ!浴衣の裾踏んじゃって!はだけちゃったのっ」


/ 1250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp