刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
「よっ!足の具合はどうだい?」
鶴丸は責任を感じているのか、毎日顔を出してきて怪我の具合を聞いてきてくれていた。
「もう少しで完治するって」
「おぉ!それは俺も安心だ!」
「大倶利伽羅さんのおかげなの。本当に良くしてもらって…」
「伽羅坊がきみを抱っこしてる姿もすっかり定着していたからな」
「申し訳ない気持ちで一杯…」
「はははっ!いいじゃないか。ところで伽羅坊はどうしたんだ?」
「お風呂だよ」
「最近のきみ達はまるで恋人同士みたいだな」
「近侍としてお世話してくれてるだけだって」
「そうか?そうは思わんがな、さあて俺も入ってくるかな、伽羅坊をからかってくるとするか」
きみも早く寝るといい、そう言って鶴丸はお風呂に向かって歩いていった。
いつも大倶利伽羅さんをからかったりしてるけど返り討ちにあっているのは知っている…
今日もそうなんだろうな、と思わず笑みがこぼれた。
今日からもう背中にお薬を塗る必要はなくなったので、必然と足に塗るのも自分で塗っていたら「俺だ、入るぞ」と大倶利伽羅さんの声。
私が自分で薬を塗っているのを見ると、不思議そうな顔をした。