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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第14章 それぞれの想い


両手の指を肩のツボに当てて、そのままゆっくりと力を込めてツボを刺激した。暫くその動きを続けて、今度は掌で肩を掴んでグイグイと揉んだ。

筋肉が凄いな…父親とは大違いだと思った。当たり前だけど…一通り終えて、大倶利伽羅さんにどうでしたか?と聞いたら悪くないな、と言ってくれた。

たしか光忠が、伽羅ちゃんの悪くないは、いいって事だよって言っていたはずなのでホッとした。

それからは、私が彼の髪を乾かして肩揉みをした後に、大倶利伽羅さんが薬を塗ってくれるという流れに変わっていった。
おまじないのちゅーは最初の一回きりだったけど…

そして4日が経った頃。
薬研くんが私の体の様子を見てくれていた。


「大将、打撲はもう大丈夫そうだな」

「お陰さまでもうほとんど痛くないよ」

「もう薬は必要無さそうだな。後は足だが、こっちも思ってたより治りが早い。もう少しの辛抱だ!大将良かったな!」

「何もかも大倶利伽羅さんのおかげです」

「様子見ながら少しずつ体重かけて慣らしていって良さそうだぜ!大倶利伽羅の旦那に感謝だなっ」


良かった!と思ったけど、治ったら大倶利伽羅さんとくっついてられないんだ…急に寂しくなった。

それにもう今日から薬塗ってもらわなくていいんだ…
肩揉みも、髪乾かしてあげるのもなくなっちゃうのかな…


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