第2章 紅い魔女
目が覚めた
木の天井が見えた
薬草臭い部屋だった
「起きたか」
声のした方を見ると女性が立っていた。
森で見た紅い髪と瞳の女性だった。
「喋れるかい?」
「...........」
「無理に喋ろうとしなくて良い。粥を作った。食べれるか?」
「.......(コクン)」
女性から粥を受け取り食べているとだんだん力が湧いてきて声も出せるようになった。
「ありがとうございました。とても美味しかったです」
「私はフレア・レフィートといいます。白族の者です」
「私はローズ、生まれは蒼族で魔女だよ」
「.......へ?」
(.....魔女?魔女ってあれだよね?村の人々が言ってた冷酷無慈悲なあの魔女?この人が??)
「あんた白族だと言ったね?」
「....はい」
「こんな遠いところにいる上にその髪と瞳......追放されたんだね?」
「!.....はい」
「なら衣食住すべて保証するから、私の弟子になってはくれないか?」
「....エ?......エェェェェェェェェ!?」