第9章 相棒
ほんの少し、名前の書いてある紙の前をうろちょろした後、ウサギが選んだのは.....
「......ブラン、それにするのね!」
「おう、そうする。他のは何かメスっぽいし」
「え?」
「なんだよ、オスは嫌か?」
「お、オスだったのー!?!?!?メスだと思って名前選んだのにー!」
「うっせー!可愛い見た目に騙されてまともに雄雌の確認しなかったのが悪いんだろうが!」
「あー!可愛くない!せめて言葉遣いなんとかしなさいよ!」
「うるせーよ!オスなんだしいいじゃねーか!」
「よくないわ!可愛くない!」
「あの~、フレアそろそろ準備しないと遅れるよー?」
「え!?ほんとだ!急がなきゃ!ブラン、おいで!」
ブランを抱えて、私はジスと部屋を出た。