第8章 初めてのお友達
「...........!」
素敵な笑顔のジスに対してアナスタシアの顔は蒼白しており血が通ってないと思うほどだった。
「あら?私のことを忘れてしまったのかしら?」
「と、とんでもありませんわ!アメジスト様もここへご入学なされたのですね!おめでとうございます!」
「ありがとう、貴女もおめでとう。ところで貴方の今の態度、同じ貴族としてはとても許しがたく恥となる行為でした。気を付けてくださいね」
「は、はい!」
終始笑顔のジスは返事を聞くと満足げに頷いて、お辞儀をしながら
「では、また後程」
と、こちらに戻ってきた。
「ジスって貴族だったんだね」
「ええ、侯爵家の長女です。知りませんでしたか?」
「ずっと森の中で生活してたからね、あんまり貴族のこととか知らないんだ」
「そうなんだ。でもあんまり気にしないでね。堅苦しいのは嫌いなの」
「わかった!」
それから私たちは昼食を食べ終わり部屋に戻った。