第6章 魔法の学校
翌朝、素晴らしい快晴に恵まれて、私は大都市ファルティアへ入った。
ファルティアは思ってた以上に人々の活気に溢れた賑やかな場所だった。
馬車で進むこと15分、とても大きなレンガ造りの建物が見えてきた。
「フレア、あれが魔法学校だよ」
「あれが?とても広くて大きい学校なのね」
門から連なるレンガの大きな塀はどこまでも続き終わりが見えなかった。
ふと不安がよぎった。
迷ったら帰れなくなるのでは......!?
門が開き中へ入るとまず最初に見えたのはこれまた大きな噴水とそれを中心としたロータリーだった。
入学式の前に荷物を寮に運び込まなければいけないのでローズに手伝ってもらいながら女子寮に向かった。