第4章 初めての魔法
「じゃあ、まずは浮遊魔法からしよう」
「はい」
「浮かせたいものを意識して、呪文を唱えてみなさい」
私は今回浮かせるテーブルの上にあるコップの前に立ち手をかざした。
「リ・ルージュ・ラ・セーニョ、コップよ浮け!」
ごとっ、っと音がして浮いた。
「おぉー、凄いな」
ゆっくり下ろしてからローズに話しかけた。
「凄いの?」
「あぁ凄いさ、一発で成功する者はそうそういないからな」
「本当に!?」
「あぁ、だが初めて魔法を使ったんだ。疲れていなくても今日は休め」
「わかりました、お疲れさまでした」
こうして私の魔法デビューは無事に終了した。