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【A3!】恋する劇団

第2章 ◆ホワイトデー  皇天馬


「……だが、」


「ん…?」


「この状態で言われると、まるでプロボーズされてるみたいだな」



手を握り、幸せそうに笑い、ずっと大切にする


自分のしたことを思い出し考えれば考えるほど、確かに。
プロポーズでokを貰った人の反応だ。
そこまで思い至ると途端に恥ずかしくなり、慌てて手を離して距離を取った。



「………ッ!!!!そ、そんなつもりじゃ…!!!」


「んじゃ、監督は俺と結婚してくんねぇの?」


「は!!??」


「……やっぱり、指輪にしとくべきだったか…」


「て、天馬くん…?」


「生憎と、俺はもう、監督のこと、手放してやんねぇからな」



そう言って不敵に笑う彼は、やっぱり誰よりも格好良くて



「いづみ、愛してる」



その言葉だけで蕩けてしまう私は、ずっと彼に勝てないと思う
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