第3章 Vierge Marie.
それを聞いた悠姫の笑顔にヒビが入る。
「そんな事言う奴には、
私のジビエちゃんたちの魅力を教育し直しちゃうぞ☆」
と腕まくりをする悠姫。
「小一時間程待ってて…」
と出ていこうとする悠姫を涼子と恵が全力で止める。
「この時間から鴨か何か締める気!?」
「悠姫ちゃん落ち着いて〜!!」
後ろから創真が、待て待て〜と声をかける。
「ここはひとつ、俺が今日作った新作料理を…」
「おぉ〜幸平!よっしゃこいやぁ!!」
とテンションがあがる昭二の隣。
パカッと開けたタッパーの中は、
どう見てもゲテモノにしか見えないソレ。
『何あれ…、ゲソ?を何で和えてるの…。蜂蜜??』
と引きながらそれを見守る琥珀。
それを軽く口に放り込む昭二。
「あ、ごめん。それ失敗作だったわ」
「不味ーーーっ!!」
最終的に吐き出してしまった。
キャハハハ!とそれを見て爆笑している悠姫。
『でしょうね…』
「いやわりぃわりぃ」
とケラケラ笑いながら謝る創真。
「このままじゃ召されちゃうよ…!」
と本気で心配している恵の前で、
急に尻を振り出す慧。
いつもの如く裸エプロンだ。
「うぉっ、でた」
「一色先輩の、気付いたときには裸エプロンイリュージョン!」
ギャハハ!と皆大ウケしている。
『楽しそうだなぁ…』
と本日2回目の台詞を呟きながら、
持参したバタフライピーのアイスティーを飲む。
ブーブーっとしつこいスマホの電源を切って、
また料理に手を伸ばした。