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私の初恋の人~その1~

第8章 叔父


私は驚いた。本当に島がここ以外にあるということに。
(ここの島以外に人類が存在しているのか…)

「そうですか…私は驚いています。おにょとどのような関係が…」

「そうじゃな…記憶が戻れば話してくれるじゃろう…
おにょはワシの孫じゃ。今はここにいるが、この島の者ではない。…過去の記憶があるらしい。その記憶に巨人達の過去や未来が関わっているのじゃ。その記憶を辿れば巨人を絶滅させることが出来るのじゃ…。
だが、ワシにはその記憶が見れない。わしらの住む島には今は巨人はいない。だが、いずれか来ると言い伝えられている。ここの島はもう巨人が迫ってきているそうじゃな…。人類が滅亡してしまうかもしれない。

だから、お主にはおにょの記憶を取り戻して欲しい。ワシの血を受け継ぐものは巨人を絶滅させるなにかしらの能力がある。ワシは年寄りだから何も出来ないが、わしの血を継ぐ者はおにょ、ただ1人なのじゃ。だから守って欲しい。」と言われた。

「…そうですか。信じ難い事をおっしゃいますね。私も、彼女について不思議な疑問があり、少し調べていました。なのでこの話は事実と信じましょう。ところで、どのような経由でここへ来たと?」
私は問いただしたい。

「…それはまだ言えないが、
だが、お主にも、わしらの住む世界に来て欲しいと思っている。もちろんここに住んでもらってもいい。巨人は来ないから平和に過ごせる。
ただ、おにょの記憶が戻る前提でな…。」と言われた。

これほど美味しい話はない。私はおにょを守ればいいのか…。

「そうですか…。平和に暮らしたいですね。では、1週間後にそちらへ向かわせていただきます。」

「よかろう。では、記憶が戻ればお主の望みでも聞いてやろう。」
と、叔父は言った。
(そうか…私をあまり信用していないか…)


「では、おにょを頂いてもよろしいですか?」と私は言った。
本心でもある。


「…記憶が戻ればの話じゃ…」と、眉間にシワを寄せて話してきた。


「そうですか…楽しみに待っていてください。」と私は告げた。


そして、叔父はおにょを記憶を戻すために元々いる島に呼び戻すこと、私はおにょの記憶を戻すと共におにょを貰うことで交渉をした。

時間は決められていないが早いに越したことはない。
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