第1章 1章
「あんたの名前は何?」
…「おにょ」
「また何かあったら私にいいな」
え、私を守ってくれた…なんで…
「じゃあ行くね…」
そう言ってあの人は歩いていった…
「あ!あの!名前はなんて言いますか?」
その人は振り向いてこう言った
「アニ・レオンハート…アニでいいよ」
「アニ!私なんかを守ってくれてありがとうっ
こんな私をっ…」
「こんなって言わないで、強く生きて、そうしないと勝てない、巨人にだって。わかった?私は行くよ
また逢う日まで」
そう言って去っていった
私はその場で泣き崩れた。
(今まで私を守ってくれる人なんていなかったのに…ありがとう…この恩はどうすればいい…)
あの人はどこに所属するのだろう…
わたしも強くならなきゃ…あの人みたいに…
そう思い、私は強くなるために調査兵団に入団することを心に決めた。