第7章 聖なる夜の恋人たちは。【聖夜企画】
「勿論良いとも。」
太宰は笑顔の奥に悪魔が居るような笑みを浮かべた。
『……ね、ねぇ……なんで、そんな……』
焦らされ続けて早五分過ぎ。
奏音もそろそろ限界になって来る頃だ。
「ちゃんと奏音がお強請り出来たら勿論イかせてあげるのだよ?」
ふふっと笑い乍、太宰はこの状況を楽しんでいた。
『……い、イかせて、くだ、さいっ………』
羞恥に顔を歪ませ乍奏音は小さい声で呟いた。
「ふふっ。よく出来ました。」
そう云っておでこに口付けを落とし、太宰は自身のモノを奏音の蜜壷に押し入れた。
軽快な水音と、肌と肌のぶつかる音が部屋中に響く。
「……ッ……イきそうなのだけど。奏音は、?」
余裕の無さそうな声で太宰は問う。
『わ、私も………っ……』
その数秒後、二人は共に果てた。
余韻に浸ったまま、二人は倒れ込む。
「今宵は聖なる夜、と云うより性なる夜だねぇ。」
太宰が感慨深そうに云う。
『〜〜〜〜っ!!
そ、それだけじゃ無いもん…っ!』
そう云って奏音がそっぽを向く。
「悪かったよ。ほら、機嫌を治して。
こっち向いてくれ給えよ。」
言葉に従って、太宰の方に顔を向けると、口付けを落とされる。
啄む様な接吻から、長い長い口付けに変化する。
二人は幸せを噛み締める様に、お互いを求めあったのだった─────。