第3章 緑谷くんにお礼
「あの、こ、ここって……、」
「うん!ラブホテルだよ!」
「ェェエエエッ!?」
緑谷くんを相談があるなんて言って放課後呼び出した。
優しい優しい緑谷くんは、なんでも相談乗るよ!なんて言ってくれて、私服に着替え再集合してもらって来たのはここ。ラブホテル。
「さ、入ろっか!」
「いやいやいや、待って、待ってよ!ななななんでこんなところ!相談って言ってたじゃないか!それに、僕達学生だし、その、」
「ねえ、あんまりもたもたしてると怪しまれるよ。誰にも聞かれたくない相談なの。いいでしょ?」
まだあわあわしてる緑谷くんの手を取って強引に連れ込む。パネルを押して、鍵を貰って部屋へ。
あ、部屋で精算するタイプなんだーなんて思いながら靴を脱ぐ。
玄関に立ちすくむ緑谷くん。
「ほら、靴脱いであがりなよ。それとも自分じゃ脱げない?」
「エッ、いや、そんなことは……はぁ、分かったよ。」
渋々と言った感じで靴を脱ぐ彼を待ってから、一緒に部屋に入る。
彼がソファの方に座るので、追いかけて彼の隣に座ってみた。
目に見えて分かるほど肩を揺らして固まった緑谷くん。
「ああああの!相談!相談があったんでしょ!?どうしたの??」
「あー、うん。本当はね、お礼がしたかったの。お礼って言ったら来てくれなかったでしょ?」
「えっ?お礼……?」
「この前、貧血で倒れてたあたしを保健室まで運んでくれたでしょ?それが嬉しくて。緑谷くんと、仲良くなりたいなあって思ったから!」
「そんな、当たり前のことをしただけだよ!」
急にヒーローの顔になる緑谷くん。
優しくて、かっこよくて、素敵な男の子だなあ。
やっぱりこの子にはきちんとお礼がしたい。
「ねえ、出久って呼んでもいい?」
「エッ……あ、う、うん。いいよ。」
「出久、えっちしよ?」
「……!?」
「お礼に、いっぱい気持ちよくしてあげる!」
「いっ……いやいやいや!ダメだよ!自分の身体は大事にしなきゃ!!」
「出久は、何されたら嬉しい?」
「な、なにも!大丈夫!」
「あたしのこと、嫌い?触りたくもない?」
「え、いや、そんなことは……。」
じゃあ。
あたしは彼の手を掴み自分のおっぱいに導く。
「触って?」
それを聞いた出久は、何かがぷちんって切れたみたいな目をした。