第1章 消太さんといつもの
繋がったまま倒れ込んでくる消太さんが、あたしの髪を優しく撫でながらキスしてくれた。
まだぼーっとしてるけど、嬉しくてへらって笑う。
消太さんもフッて笑って、またちゅーした。
あたし達は、もうずっとこんな関係だ。
なんにも知らないあたしに、消太さんは色んなことを教えてくれた。
お勉強も、個性の伸ばし方も、えっちの仕方も、男の子の喜ばせ方も。
あたしは消太さんに救われた。
消太さんの自慢になるようなヒーローになりたい!
だから消太さんがいる雄英高校に絶対進学しようと思ったんだ!
合格した時は嬉しくて嬉しくて、消太さんありがとうって言ったら、お前が努力したからだろって頭撫でてくれた。
まあその後のえっちはめちゃめちゃにいじめられたけど。
でもそんな消太さんの優しさと、意地悪さがあたしは大好きなんだ。
「お前、明日入学式だろ。」
「うん!友達いっぱいできるかな?」
「ああ。」
「たのしみだなー!」
「……お前が生徒か……。」
「なによぅ、不満なの?」
「いや、なんか実感わかねえなと。」
「なーに言ってんの、」
今までだって充分、えっちの先生だったでしょ?
そう言って笑ったら、そうだったななんて消太さんも笑う。
「そしたら、まだまだ色々教えることがあるなぁ。」
「んっ、ねぇ、消太さん、またちょっとおっきくなってない?」
「そんなことねえよ。俺ももう歳だからな。」
また元気になるまでお前に頑張ってもらうわ。
消太さんの手がわたしのおっぱいを撫でる。
まだ敏感だった身体は、いとも簡単に反応する。
それを見てニヤリとこの世で一番悪い顔する時の消太さんは、誰よりも意地悪だ。