第6章 消太さんのおしおき
乳首の鈴クリップをひっぱられながら、バイブをズボズボされて、下から突き上げられる。
もうどこが気持ちいいのか、どこでイってるのかわからない。
「ぁぐ、ぅぁ、ひんッ!……ぃ、いく、また、くる、くるだめ、ぅぅう゛ぁあああ゛あ゛ア゛ッ!!!」
「……。」
「ぉぉ゛、あ゛ぐ、ぉぉお゛ッ!……んん゛、んぃいいい゛い゛!!!」
「……。」
「も、やらぁ、ごめんなさいぃ、ぅうう゛、やぁ、ごめんなさい、ごめんなさいぃいい゛ッ!!」
「……。」
「ぅぅ゛……ひっく、ぅぇ、ごめ、なさ、ゆるひて、ぅんん゛ッ!……も、しんじゃう、ぅええ、ひっ、ぅう……。」
目から涙がぼろぼろ零れる。
もう無理だもん。耐えられない。ごめんなさい。言うこと聞けなくてごめんなさい。
するとずっと黙ってた消太さんの手が止まり、押し倒されて正常位にされる。
「……絶対に俺のところに帰ってこい。」
「ぅぇ、か、かえるっ、ひっ、いうこと、きくからっごめんなさい……!」
「ん。いい子だ。」
ご褒美あげような。
あたしの頬を流れる涙を長い指ですくってから、彼はあたしの首に手をかける。
いつもより強めに。
苦しくて空いた口に噛み付くようにキスされる。
舌をぢう、と吸われ、甘噛みされる。
味わうように。刻み込むように。
お前は俺のだぞって言われてるみたい。
うん。あたしバカだから、すぐ色んな人とえっちしちゃうけど、消太さんのものだよ。
消太さんは、あたしにとって愛すべき家族だから。
何にも変えられない大切な存在だよ。
そういう気持ちを込めて舌を絡ませた。
ふたりがひとつになるような、ぐちゃぐちゃになるような、境界線が曖昧になるそんな幸せな時間を感じた。
―――行為後、疲れて眠ってしまった花子の頭を撫でながら、彼はこう言う。
「……俺はな、お前が幸せならそれでいいんだよ。どこにも行って欲しくないけど、誰かと幸せになって欲しいとも思う。だから、好きなことをして生きなさい。何かあれば、俺が一緒にいてやるから。……愛してるよ、花子。」
と。