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ある世界の物語

第1章 はじまり


そう思って



荷物を放り出して



私は



崖の方に駆けていった。



いつもは誰も寄らない



だから



崖までは道はない。



嘘。



無いことはない。けど反対側の山からじゃないといけないの。



だから行けないの



だけど



抜け道があるの。



私だけが知っている。


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