第2章 scene1:教室
重なった相葉さんの手が、僕の手ごと中心を揉む。
あっ…、だめ…
「凄いね…、どんどん大きくなるよ?」
ああ…、そんなこと言わないでぇ…
「誰のことを想って、ここをこんなに大きくしてるの?」
「それは…」
どうして?
どうして意地悪するの?
本当は分かってるくせに…
「先…生…のこと…、考えてたら…、は…ぁ…、あんっ…」
水分多めで見上げた視線の先で、相葉さんがクスリと笑う。
やだ…、そんな目で僕を見ないで?
僕…、僕っ…
「俺のこと考えただけでこんなに?」
僕の手と中心を覆った手に力がこめられる。
「あっ…、だめっ…」
そんなに強くされたら僕…、もうブレーキが効かなくなっちゃう。
もっと触って欲しい…
「悪い子だね、君は…。君みたいな悪い子は、どうなるか分かってる?」
「えっ…?」
僕…、どうなっちゃうの?
フルフルと首を横に振る僕に、相葉さんが爽やかな笑顔から一転、僕の背中がゾッとするような、とっても悪い顔をする。
「先…せ…、いや…っ…」
僕は椅子ごと後ずさろうとするけど、僕の中心ごと握った手がそれを許さない。
そしてゆっくり相葉さんの顔が近付いて来たかと思うと、
「うっ…、うふっ…ぁ…っ…」
いきなり唇を強く吸われて…
見た目の爽やかさからは想像出来ないくらいの情熱的なキスに、息苦しいのに、何故だか身体が震えてしまう。
もっと…
もっと強く吸って…
願うけど、それは僕の心の中でのことだから、当然相葉さんには届かなくて…
離れて行こうとする相葉さんの唇を追いかけるように、僕はグロスと唾液で艶を増した唇の隙間から、赤く熟れた舌先をチロチロと覗かせた。
でも相葉さんが応えてくれることはなく…
「はい、カーット!」
教室に監督さんの声が響いた。