第2章 scene1:教室
「じゃあ、そろそろ始めようか」
相葉さんとの打ち合わせも終わり、スタッフ兼監督さんがカメラを手に構える。
僕は台本に書いてあった通りに、等間隔に並べられた机の、窓際一番前の席に座った。
開け放った窓から吹き込む風が少し冷たい。
相葉さんが教壇に立ち、黒板に向かってチョークを握ったタイミングで、監督さんが「スタート」の声をかける。
それと同時に、カメラの録画ボタンが押された。
いよいよ撮影開始だ。
教科書を手にした相葉さんが、黒板にチョークを走らせ、数式のような物を書いて行く。
僕はその背中を見つめながら、想像するんだ…
薄いシャツの下に隠された、見た目には細いけど、程よくついた筋肉を…
あの腕に抱かれたい、って…
そうしていると、自然と僕の身体は火照り始め…
僕は相葉さんが背中を向けてるのをいいことに、スカートの裾から手を入れ、女性用の下着では役不足を感じる中心に指を触れた。
布越しに爪の先で掻くように中心を撫で、輪郭をなぞると、膝が自然と開いて…
僕の正面に回った監督さんが、しゃがみながらカメラを丁度僕の膝の高さまで下げ、僕に目で合図を送った。
『スカート捲れ』って…
ふふ、そんなにこの中が見たいの?
しょうがないなぁ…
ちょっとだけだよ?
僕は片手で中心を弄りながら、少しずつスカートの裾をたくし上げて行った。
そして、白い下着が露になったところで、監督さんが僕の膝を押し開くように、カメラを僕の中心へと寄せた。
やだ…、そんなに見ないで…?
僕は咄嗟に両手で中心を隠すフリをする。
でも…
「駄目じゃないか、授業中にココをこんなに大きくしたら…」
頭上から相葉さんの声が降って来ると同時に、中心を覆った僕の手に、相葉さんの手が重なった。