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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第151章 ◇第百五十話◇我らの天使の帰還【女型の巨人編】


そこへ、新兵達の様子を見に行っていた駐屯兵が走ってやってきた。
そして、興奮気味に報告する。

「鎧の巨人との決着がつきました!!」
「それで、アニは守れたの?」
「アニの死守には成功、鎧の巨人も追い詰めましたが、新兵の巨人が突如、敵側につき、
 鎧の巨人の中身と仲間の男を咥えて逃げて行った模様です。
 とりあえず、アニの死守という目的は達成したため、深追いは避けたということでした。」

とても意外だった。
彼らがそこまでやるとは、エルヴィンだって想像してはいなかっただろう。
話を聞きつけたエルヴィンもやってきて、どのように鎧の巨人を追い詰めたのかを確認し始めたとき、リヴァイ達の視界に白い翼が入った。
突如、壁上に降り立った彼女は、真っ白いレースを、天使の羽のように靡かせていた。
破り切られたドレスの裾がハラハラと揺れて、綺麗な白い生足を覗かせる。
真っすぐに堂々と立つ横顔は凛々しく、戦場の天使さながらだった。
彼女は、眼下で戦う仲間たちを見た後、視線に気づいたのか漸くリヴァイ達の方を向いた。
その途端に、凛々しかった力強い瞳が、唇が、頬が、嬉しそうに笑顔を作った。

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