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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第16章 ◇第十五話◇入団【調査兵団入団編】


調査兵団の団長室。
エルヴィン団長を前にして、私は自分の気持ちを伝えた。
隣に立つハンジさんは、きっと今とても喜んでいるに違いない。
ハンジさんの手のひらの上で転がされているのは分かっていた。
きっと、今の私は、ハンジさんのシナリオ通りの動きをしている。
でも、これから何があっても、もしも私の命が終わることがあっても、誰も責めないと覚悟を決めて、ここに立っている。
しばらくの沈黙の後、エルヴィン団長はゆっくりと口を開いた。

「君を調査兵団に招いたのは私だ。
 ハンジやリヴァイ、他の兵士からも君の実力については聞いている。
 君が本当に入団に応じてくれるのならば、私は喜んで君を受け入れる。」

それでもいいのか―。
真っすぐに私を見据えるエルヴィン団長の瞳は、私の覚悟を訊ねていた。
昨日の夜、そして、団長室に来るまでの廊下、私はずっと自分の心に問いかけた。
自分の命惜しさに、家族の安全と誰かの命を捨てる覚悟はあるか―と。
答えは、NOだ。
私は、罪悪感に苦しむ覚悟よりも、自分の命を懸ける覚悟をとった。
覚悟は変わらないという返事を聞いたエルヴィン団長は、小さく息を吐き、質問を重ねた。


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