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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第130章 ◇第百二十九話◇会いたくない【女型の巨人】


相変わらずの朝帰りが続いていた数日後、私の心はどんより曇っていたけれど、外の天気は漸く晴れになった。
訓練場に出た私は、眩しすぎる太陽の光を手で隠し、目を細めた。
さすがに雨が続きすぎて、身体を動かしたくてウズウズしていた調査兵達は、早速、立体起動装置で飛び上がる。
その隣で、リヴァイ班とハンジ班は、今日の予定の確認が始まる。
でも、まずは、雨の日の巨人の身体の動きを調べたかったのに、リヴァイ兵長がいなかったせいでエレンの巨人化の許可が下りなかったことへの恨み節がハンジさんから延々と続く。
朝からこうしてリヴァイ兵長がいるのは久しぶりだった。
だから、ハンジさんも今のうちに文句を言っておこうと思ったのだろう。

「任務なんだから仕方ねぇだろ。」
「サボっちゃえばいいじゃん!そもそも本当に任務なわけ、それは?」
「任務だ。」
「リヴァイさ、ちょっと後で話があるんだけど。」
「聞く気はねぇ。」
「じゃあ、ここで言ってもいいかい。」
「削ぐ。」

ハンジさんとリヴァイ兵長の睨み合いが始まり、ついに不穏な空気になってしまった。
この場をなんとか切り抜けようとモブリットさんが、代わりに今日の予定の報告を始め出す。
とりあえず、ハンジさんとリヴァイ兵長の言い争いは終わったが、お互いに顔も合わさず、とても不機嫌な様子だ。
せっかく、今日はリヴァイ兵長がいるのにー。
久しぶりに真正面で見るリヴァイ兵長の顔が不機嫌だなんて、悲しい。

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