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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第128章 ◇第百二十七話◇悪夢に私を沈める貴方【女型の巨人】


また私は、自分の悲鳴で飛び起きた。
今夜、私が悪夢の中で殺したのはルルだけじゃなかった。
ルルを失って泣き喚くばかりで何も出来ない私の隣で、リヴァイ班のみんなが、エレンを守るために恐ろしいくらいに強い巨人と戦って死んだ。
グンタが、エルドが、ペトラとオルオがー。
そして、彼らの亡骸を見つけたリヴァイ兵長の心を殺してしまったような悲しい目が、頭から離れない。
怖い。怖いー。

「たすけて…。」

小さく声が漏れる。
私の手は、隣にいるはずのリヴァイ兵長のぬくもりを探す。
でも、私が触れたのは、ひんやり冷たいシーツだけだった。

(あぁ、そうか…。)

訓練の後、リヴァイ兵長に急遽出張が入った。
壁外調査出発を行うカラネス区の有力者から、調査兵団の団長と兵士長にお呼び出しがあったのだ。
緊急で頼みたいことがあるということだった。
壁外調査前の大事な時期だが、多額の出資をしてもらっているため断ることは出来なかったようだった。
何かあったときのためにとゲルガーさん達を連れて出発し、夜には帰ってくると言う話だったけれど、結局戻れなかったようで、1人でベッドに入ったことを忘れていた。
時計を見てみれば、もう夜中の2時だった。

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