• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第122章 ◇第百二十一話◇迷子の天使【女型の巨人編】


小さな赤ちゃんを連れてそこまで長いお散歩をするつもりはないけれど、念のため、ミルクとオムツの準備をしてから、宿舎を出た。
乳母車の籠の中で、ヨシュカはいつもとは違う振動と景色を楽しんでいるようで、さっきから、キャッキャッと可愛らしい声を出している。

「!!アンタが、ママやってるって噂、本当だったのね~。」
「あっという間にリヴァイ兵長の二世産んだんだってねっ。」
「これで人類の将来も安泰ね~。」
「名前は何にしたの?リヴァイ・ジュニア?」
「顔見せてよ~っ。どっちに似てるの~?」

厩舎の近くを通りかかったところで、フロリアン達が、からかう気満々で駆け寄ってきた。
噂好きの彼女達が、どうして私が赤ちゃんの世話をしているのか、本当のことを知らないはずがない。

「いいこと思いついたんだけど、
 フロリアンは、次の壁外調査終わったらすぐ結婚でしょう?
 そしたら、子供も出来るかもしれないし、私なんかよりもフロリアンの方がー。」
「やめてよっ。自分の子ならともかく、
 他人の子のために寝不足で命削られたくないっ。」

フロリアンが全力で拒否する。
正直で、そして、的確な拒否理由を聞いて、むしろ感心する。
私は、昨日一日、赤ちゃんの世話をするまで、こんなに育児が大変なことだとは知らなかった。
/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp