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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第117章 ◇第百十六話◇余韻【女型の巨人編】


少しずつ夜の闇が窓の外から部屋を暗くし始めても、男女が身体を交わして生まれた熱気と匂いは、まだ僅かに残っているようだった。
そろそろ肌寒さも感じる時間になってきて、私はシーツで身体を包んで起き上がる。
私の部屋に戻るためには、この寝室を出て、一旦、執務室を通り抜けないといけない。
兵士長の執務室を勝手に開ける兵士はなかなかいないけれど、空気を読まない同僚、主に奇行種と出くわさないためにー、とリヴァイ兵長が私の部屋のクローゼットからワンピースを取りに行ってくれた。
その間にベッドに落ちている下着を拾って、身に着ける。
ブラのホックをつけ終えた頃に、リヴァイ兵長が部屋に戻ってきた。

「今さら、何を隠してんだ。」

シーツで身体を包んだ私を見て、リヴァイ兵長が飽きれたように言いながらワンピースを渡した。
礼を言って受け取りながらも、シーツで身体は隠し続ける。
だって、そういうときは、理性がなくなっていて特別なだけで、本当は好きな人に裸を見られるのなんて、恥ずかしい以外の何物でもないのだ。
でも、何を言っても、リヴァイ兵長は分かってくれなさそうだし、分かってもシーツを剥がすことはやめてくれそうにない。
一応、そういうことじゃないとは言ってみたけれど、平気で上半身裸で歩き回れるリヴァイ兵長は、たぶん、分かっていない。

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