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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第107章 ◇第百六話◇悪魔の駒【恋の行方編】


「いつからいないの?」

単純だからすぐに動き出すと思っていただったが、自分が立っている木の上から移動する様子はなかった。

「少し前からよ。早くしないと、何かあったかもしれないっ。」

焦ったように言えば、は漸く眼下の通常種を気にしつつも、レバーに手をかけた。

「分かった。じゃあ、私だけが行くからジーニーはここにいて。」
「だけ?」
「何人も動いたら、ここの通常種が追いかけてくるかもしれないから。」
「あぁ、それもそうね。」

がすぐに動かなかった理由に納得して、ムカついた。
実力があるにしても、経験値の少ないを自分達の監視役につけたミケの判断が信じられなかったが、こういう状況把握能力があるということを彼は知っていたのだろう。
すごく、気に入らない。

「それじゃ、よろしくね。」
「うん、ジーニー達も気をつけてね、何かあったら信煙弾で教えて。」
「言われなくても分かってる。」

ムスッとしたジーニーを気にする様子もなく、は立体起動装置を上手に操ってエイクを探しに向かった。
これが、罠であるとも知らずにー。


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