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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第105章 ◇第百四話◇愛してるなら信じて【恋の行方編】


「イチャイチャは終わったか?」

既に乗馬を済ませているナナバさんが、呆れた顔で私たちを見下ろす。

「まだだ。」

リヴァイ兵長が私の腕を掴む。
最後の彼の抵抗ー。
私が触れれば、弱弱しく離れていった。

「私がいなくても、元気になれるおまじないをあげます。」
「ねぇ、そんなもん。」

リヴァイ兵長の唇に、ほんの一瞬、触れるだけの短いキスをした。
初めて私からしたキスに、リヴァイ兵長は驚いたみたいだった。
たぶん、ナナバさんとか、ゲルガーさんとか、近くにいた調査兵達も見えていたと思う。
でも、これは、リヴァイ兵長のためと、絶対に生きて帰るための私のおまじないだから、もしかしたら、子供達には刺激が強かったかもしれないけれど許してほしい。
リヴァイ兵長が、長い息を吐く。
そしてー。

「、俺は、お前を信じる。」

ホッと息を吐いて、私はようやくテュランの背に乗った。
見送りの群れの最前列へ移動したリヴァイ兵長に、小さく手を振りながら私は唇だけを動かして伝える。

『だいすき。』

『バカか、まえをみろ。』

呆れたようなリヴァイ兵長の表情と口の動きに、私は笑顔を返した後、開いていく外門を見据えた。
さぁ、私は初めて、リヴァイ兵長もハンジさんもいない壁外に出る。
そして、必ず生きて帰ってくるー。

『あいしてる。』

テュランと共に壁外に飛び出した私は、リヴァイ兵長の唇が何を語ったのかは分からない。
だから、帰ってきたら聞かせてほしい。
そして、いっぱい褒めて、愛してねー。



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