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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第86章 ◇第八十五話◇真実の愛を見た【恋の行方編】


アルミンは、エレン達と一緒にやってきたリヴァイ班に声をかけた。

「あの、さんは無事に発見されたと報告を受けたのですが、
 怪我をしてるんですか?」
「大丈夫。は無事だよ。」

続々と馬から降りるリヴァイ班の中、答えてくれたのは、リヴァイ班の紅一点、ペトラだった。
兵門の前に立って動かない彼らも、不安そうに、を乗せているという荷馬車を待っているようだった。

「は…って、誰か怪我をしたんですか?」
「リヴァイ兵長が重傷だ。意識がねぇらしい。
 クソ…ッ。俺も一緒について行ってりゃ…っ!」

悔しそうに拳を握ったのは、オルオだった。
その隣で、エルドとグンタも不安そうに頭を掻いたり、組んだ腕の上で指を忙しなく動かしている。

「リヴァイ兵長がっ!?どういうことですか!?」

声を上げたのはコニーだった。
ジャンは、驚きで声も出ないようだった。
いや、ショックでーかもしれないけれど。

「俺達にもよくわからない。ただ、を見つけて助けたのはリヴァイ兵長らしい。
 その時に負った傷が原因で、意識不明の重体だそうだ。」
「今、がそばについて声を掛け続けてるが、反応がねぇ…。」
「そんな…。」

エルドとグンタの話を聞いて、絶望に似たような気持ちがアルミンを襲った。
それは、人類の希望を失うかもしれないことからくるものなのか、それとは別なのか、自分でもよく分からなかった。
ただ、ルルを失ったときのの姿が、脳裏に浮かんで消えないことだけは確かだった。
もしかしたら、それは、ここにいるみんな同じだったのかもしれない。
みんな、分かっている。
リヴァイ兵長にもしものことがあったらー。

「来たっ!!」

エレンが叫んだ。
ハンジを先頭に戻ってきた兵士達の後ろに、荷馬車が見えた。
あそこに、意識不明のリヴァイ兵長とが乗っている。
待ちきれず、アルミン達は荷馬車へと駆け寄った。

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