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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第47章 ◇第四十六話◇おかえり【調査兵団入団編】


帰りの馬車の中で、ハンジさんからネタバラシしてもらってから、私はリヴァイ兵長の顔が見れずにいる。
夫婦喧嘩で実家に帰ってしまったと私の両親に連絡を入れていたエルヴィン団長は、とても傷ついているのでそっとしてあげてほしいとまで言っていたらしい。
道理で突然帰ってきた娘に両親が何も言ってこなかったわけだ。
調査兵であることが両親に知られ、せっかく調査兵団に戻ろうとした私が反対されて断念してしまっては元も子もない。
だから、リヴァイ兵長とハンジさんは、エルヴィン団長のシナリオに乗るカタチで迎えにやってきたということだったのだ。
リヴァイ兵長なんて演技指導までされていたらしく、それが今朝の信じられないほどの不機嫌につながっていたようだった。
だが、あのとき、そんなことつゆほども知らない私は思いっきり、盛大に、リヴァイ兵長に抱きついてしまったー。

『ただいま、戻りました…っ。』

思い出しても恥ずかしくて泣ける。
何が、ただいま戻りました、だ。勝手に辞めると言って出て行ったくせにー、とリヴァイ兵長は思ったに違いない。
あのリヴァイ兵長の歯の浮くような甘いセリフ、あんなことリヴァイ兵長が自ら言うわけはないと、気づくべきだったのにー。
あれがきっと、演技だというヒントだったのにー。

「そうだな。それなら、戻るときは仲直りしたってことにすればいいし、
 まぁ、もし、戻らなければ離婚ってことにすりゃあいいしな。」

ジャンまで何を言っている。
勝手に私とリヴァイ兵長を離婚させるな。結婚もしていないのにー。
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