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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第21章 ◇第二十話◇誤解を解く【調査兵団入団編】


は、壁の縁に足を投げ出して座っていた。
壁外任務の前に大きなあくびをするとは、ずいぶん肝が据わっている。
リヴァイ班との壁外任務に何度か参加したことがあるから、この壁外任務前の緊張感に慣れてきているのかもしれないが、慣れてきたときが一番危ない。

「眠たそうだね。昨日は、リヴァイに寝かせてもらえなかったのかな?」

我ながら、嫌味な言い方だと思って後悔したが、もう遅かった。
今日、初めて声をかけたが、驚いた顔をしてこちらを見た。

「知ってたんですか?」
「あぁ、昨日、見てしまってね。」

自分でも声色が暗くなったのが分かった。
どうやら2人の関係は、本物だったらしい。
自分も旧調査兵団本部へ向かう前日、しかも恋人のは翌日に壁外任務を控えているというのに、寝不足になるほどに―。
今度会ったら、文句を言ってやらないと気持ちがおさまらない。

「それなら、ハンジさんから言ってくださいよ。
 毎晩なんですから…、もう身体が持たないですよ…。」
「毎晩!?そんなにリヴァイはすごいのかい?」
「すごい?まぁ…、そうですね。
 あの怖い顔でやらないと削ぐって脅すんです。」
「脅してまで!?」
「いい加減、自分でしてくれって言ったんですけどね。」
「自分でって…、それは可哀想じゃないかい?」
「そうですか?普通、自分でするものだと思うんですけど。」
「そうなのかい?」
「違うんですか?ハンジさんも自分でしないんですか?」
「いや…、私は…、ちょっと答えづらいな。」
「どうしても自分でやるのが嫌なら、他の人にお願いしてくれればいいのに。」
「いいのかい?リヴァイが他の人にお願いしても。」
「いいに決まってますよ。泣いて喜びます。」
「でも、それだと浮気に―。」

浮気になるから嫌じゃないのか―と聞こうと思ったのだが、モブリットが準備が終わったと報告にやってきて、大切な部下の独特な恋愛事情を聞くのはお預けになってしまった。
なんとしてでも生き延びて、帰還してから根掘り葉掘り聞かなくては―!
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