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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第166章 ◇第百六十五話◇変わらない想い【運命の決戦編】


ウォール・マリア内の巨人が掃討され、シガンシナ区を拠点とする住民の入植が許可された頃には、トロスト区襲撃事件から1年が経とうとしていた。
そして、あの日から、ちょうど1年になる今日、調査兵団はついにウォール・マリア外の壁外調査へ向かう。
午後からの出発のために、ハンジは自分の分隊所属の新兵達を座学室に集めて、巨人についての談義をしていた。
恐らく、ウォール・マリア内に残っていた巨人が全てだと思われる。
それでも、万が一、壁の外に巨人がいたときのために、彼らに危険を知っておいてほしかった。
それと、あとは、ただ巨人のことを語りたかったからー。
朝から、エルヴィンはピクシス司令のところに出かけていたし、ミケはナナバとゲルガーと一緒に訓練をしていた。
もう新兵ではなくなった104期の調査兵達も、各々忙しく過ごしているようだった。
たぶん、みんな、何かをしていないと今日の日を過ごすことが出来ないのだと思う。
そうしていないと、どうしても、あの日の胸の痛みと、悲しすぎる別れを思い出してしまうからー。
居眠りを始めた不届き者が出てきたことに気づき、ハンジは休憩を入れることに決めた。
その途端に目を覚ます新兵達に苦笑しつつ、教壇に椅子を持ってきて座る。
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