第4章 a companion -仲間-
リヴァイside
「振られちゃったね、リヴァイ」
「あ"ぁ"?振られてねぇ」
馬に乗って調査兵団本部に戻っているリヴァイとハンジ。
そんな中、ハンジがリヴァイにそう言えば、リヴァイは即否定する
「でもさ、よかったね。ラルが生きてて。それなのに、調査兵団に誘ってよかったの?」
調査兵団に入れば、命の保証なんて無いのに。とハンジは言う
「……あぁ。あいつが自分で決めたことだ。今さら変える気なんて無い。」
そう言って、リヴァイはラルの言っていたことを思い出す
『私、ここで生きる!』
『リヴァイに守られなくていいように強くなって、絶対調査兵団に入るから』
『待ってて……』
くそ生意気なこと言いやがって…
チッ…仕方ねぇから待っててやるよ。だからラル調査兵団に早く来い
━━俺がお前を……
「守ってやる」
***
数日後、大量の避難民たちは食料確保のため、荒れ地の開拓に回された。
しかし食糧難は避けられず、翌年の846年。中央政府はウォール・マリア奪還を名目に、大量の避難民を作戦に投入した。
その数25万人。人口の2割に相当したが、生存者はわずか百数十名。
その犠牲で、残された人々の食料不足は、わずかながら改善された……