第4章 a companion -仲間-
「調査兵団に……ぅ"ん、入り"た"い!入って巨人を殺したい"!!1匹残らず駆逐したい!!」
途中から押さえきれなくなったのか、ラルの目から涙がポロポロ流しながらも、リヴァイに自分の意思を告げた
「ああ。なら、生きろラル。這ってでも生きろ!そして調査兵団に来い!『どうすればいい』かは、調査兵団に入ってから自分で決めろ。」
リヴァイはラルにそう言い、袖でラルの目をゴシゴシと拭ってあげる。『拭う』というより『擦る』の方が正しいのだが……
「り、リヴァイ…い、痛いよぉ。」
「あ"ぁ"?我慢しろ。」
その光景はどこか微笑ましいものだった。
***
それからしばらくしてリヴァイとハンジさんは帰っていった
「なぁ、よかったのか?」
と、2人が帰ってエレンがラルに尋ねる
ラルはエレンが何のことを言っているのか分からず、「何が?」と首を傾げる
「ほら、リヴァイ兵長から言われたこと」
そこまで聞いてラルは思い出したかのように、ああ!と声をあげる
「私たちのことを気にしていたのなら大丈夫。ラルの好きにしていいから」
と、ミカサも不安そうに聞いてくるが、ラルは笑ってこう答える
「うん!私はここで、みんなと過ごすよ。もう決めたから!」
あのあと、リヴァイがラルの目を擦っているとき、リヴァイはラルにこう言った
『ラル、俺と来るか?』
そう言われ、最初は意味がわからなく、『ふへ?!』と変な声を出してしまったことは、置いておこう……
『調査兵団本部で、俺と暮らすか?ってことだ。お前が訓練兵に志願するその時までな……』
そうすれば、お前を近くで守ってやれる。とリヴァイは言った