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進撃の巨人ーanother storyー

第4章 a companion -仲間-




***


場所を移動し、先程までエレンたちといた場所にラルたちを含め、リヴァイとハンジもいた。



エレンたちは初めて見るリヴァイ=人類最強に少しばかり興奮していた


ラルはリヴァイに抱えられ、リヴァイの首に腕を絡ませて、離れようとしない


ハンジは少し離れたところからその様子を見ていた


いや、ニヤニヤしながら見ていた。



「━━リヴァイ……私、これからどうしたらいい?」

「ラル?」


「わからないよ。お母さんも巨人に喰われちゃった。行くところもない。

私、どうしたらいい?教えて、リヴァイ」


ラルはリヴァイの肩に顔を埋め、リヴァイに問いかける



ずっと、リヴァイに会いたかった。会って、ギューって抱き締めてもらいたかった


たくさんお話したかった。リヴァイに会ったら何をしようか?って考えてた


でも……巨人が壁を壊してしまった。


これからどうしたらいいのか、全くわからない。


リヴァイならこんなとき何て言うかな?"甘えるな"って言うのかな?


リヴァイ、私、したいことがたくさんあるの。


「目の前でね、お母さんが…巨人に喰べられちゃった。


私の目の前でね、巨人の口に放り込まれるお母さんを見たの


骨も砕かれてね、血もたくさん飛んできた」


声が震えているのがわかる。涙を堪えているのがわかる。



「お母さん、いなくなっちゃった…!!『生きて!』その言葉を残して、いなくなっちゃったよ!!」


あぁ、私、リヴァイに何を言ってるんだろう?リヴァイに何て言ってほしいのかな?


慰めてほしいのかな?怒ってほしいの?



ねぇ、リヴァイ。リヴァイは私が巨人を駆逐したい。って言ったらどうする?


調査兵団に入りたいって言ったら反対する?


でも、もともと私が調査兵団に入りたいって言ってたの知ってるもん。反対はしないよ……ね?



「リヴァイ、私、私ね……!」


「ラル、調査兵団に入りたいか?巨人を殺したいか?」


ラルの言葉を遮るように、リヴァイはラルに問いかける


リヴァイの腕の中から地面へと下ろされたラルはリヴァイを見る


リヴァイはラルの身長に合わせるように屈み、ラルの目を見つめた






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